恋の花




はあ…何を話せばいいの?

緊張する…

男の子と帰るなんて…中学二年ぶりだ、


中学二年ぶり、という
細かいことまで思い出してしまうくらい

私は緊張していた。


緊張を紛らわすために拳を握ったり開いたりを繰り返す。


「でも、びっくりした。
宇都宮くんが私と同じクラスとか」

咄嗟に言葉がでてきた。


緊張してるのがばれないように
わざと明るいトーンで話す。


「そうかな。」
と宇都宮くんは言ったあとに続ける。

「なんで、あのときあんな所にいたの?」



あー、昨日のことね…


「それは……」

私は言葉を濁す。