宇都宮くんは私に気づくと こっちを向いた。 目があったけど 恥ずかしくて反らしてしまった。 それを見ていた紗綾は この状況を察して、 「あ!あたし用事あるんだった! 結衣、またね」 そう言い、 宇都宮くんに御辞儀をして 走っていってしまった… 「えっと…」 私はどうしていいかわからず下を向く。 すると宇都宮くんは 「一緒に帰んない?」 と優しい声で言った。