恋の花

結衣 side



学校からの帰り道。


紗綾と共に歩いていた。



「そんなことがあったんだね…
ごめんね、たすけに来なくて…」

紗綾は悲しい顔で私に謝った。

今日あったことを紗綾に話していた。


「いいの、紗綾はそうやっていてくれるだけで、私は元気になれるから!

そう言って笑うと、

紗綾も笑う。


「でも、結衣その助けてくれた…なんだっけ、宇都宮くんってさ、
あたしのクラスの子に聞いたんだけど、
城山学園から来た人らしいよ」

「え?城山学園?」

あ…なんか一時間目の休憩時間に

なんかクラスの女子が言ってたような…


「うん、城山学園だよ?あたしらの学園よりもすごいとこだよ?
なんでそんなとこからうちの学園に来たんだろうって、みんな不思議がってるの」


確かに…

なんでだろう。


一度城山学園に入学してしまえば、

授業をきちんと受けるだけで卒業できると言われている。

学費はすごいかかるって、どこかに書いてあったな。