恋の花

結衣 side



「うー…」

私は小さく唸ると頭を押さえた。


頭痛がする。

さっきまで意識を失っていた。



誰もたすけに来てくれない。

外の方で声が聞こえている。


もう、学校終わっちゃったのかな…


今日は授業、受けられなかった。
みんな私が来なくても
わからないんだよね…

存在してないのと同じだから



はあ
早くここから出たい。

暗くて、怖いけど、
まだそとから声が聞こえるだけましだ。


体育座りのように体を丸めて
目を瞑る。



次の瞬間、





暗かった体育館倉庫に一筋の明かりが射した。