急いでカバンを持って教室から出た。

が、"ぐいっ"と腕をつかまれ、再び教室に戻された。


「やめて」

つかまれた腕を振り払っても放してくれない。

むしろ、つかむ力が強まって

「落ち着いて聞けよ。俺の事、好きじゃないの?」

悲しい目で、私の顔を見てきた。