先輩のくれたモノ



家に帰ると、何も言わずにすぐ二階の自分の部屋に行った。


お母さんは、「どうしたのー?!」って走って部屋にきて話を聞いてくれた。


「そいつシバいてやる!」とか「そんな男ハズレだよ!」と、元気付けてくれた。


その日だけは、何をしても元気がでなかった…


次の日、学校で報告しようとすると、また泣けてきそうになった。


とりあえず、下駄箱で会った応援してくれてた、りなに報告した。


そしたら、「そっか…」って頭を撫でてくれた。


この優しさに、また泣けそうになる。


なんとかこらえて、支度して、トイレに行った。


そしたら、すごい協力してくれた、はなに会ったから言ったら、「ごめん。あたしそのことしってた。なのに、何もできなくてごめんね…」って、あたしの肩で泣いてしまった。


あたしもこれには我慢できずに出てしまった。


泣き止んでから、みんなのところに行ったら分かったのか何も言わずに、ぎゅーってしてくれたり、撫でてくれたりした。


この時、私はいい人たちに会えて、幸せ者だなぁって思った。


私という存在が何なのか、改めて知らされた瞬間…