キスをしていると、もっとって思った。

颯斗になら…良いかな…

ーside颯斗ー

雪奏にキスをしていると、雪奏自身が持っている何とも言えない香りが満ちてきて俺が止められなくなりそうだったからキスを止めていた。だけど、雪奏は「なんでやめるの?」って顔をしていたから俺は

「このままだと止められなくなりそうだから」って言ったが雪奏は俺を抱き締め

「良いよ、止めなくて。だって…」この先言った言葉は…言えないなぁ…この後はお決まり、か?

俺が腕枕して気持ち良さそうに寝ている雪奏を見ていとおしい気持ちが溢れてきて、雪奏を優しく抱き締めると俺も眠った。

ー翌日。早朝side雪奏ー

微睡みの中にいると暖かく包まれているのが分かってゆっくりと目を開けると颯斗が寝ていた。そっか…確か昨日、颯斗の部屋で…いとおしい気持ちが溢れてきて気が付くと颯斗の髪を撫でていた。なんか私、颯斗の髪撫でるの好きみたい。前もそうだったから。

颯斗、起こさないとな…そろそろ朝御飯だからね♪

撫でていた手を止めて肩を揺らして起こそうとしたら、

「髪、撫でるのやめるのか?」って…