自転車をはしらせながら


私は真菜に


「もう、いいでしょ?」って聞いた


「うん。でもその前に
氷那瑚の好きな人だれ?」



……え?……


…いま?…



「それ、ゆわなきゃだめかな?」


「うん。ゆって?真菜もちゃんとゆうから」



「えっと。」



「璃玖だよ。」



「璃玖‥なんだ」


「うん。ほら、ゆったよ?」


「あ、うん。あのね、真菜ね」


「うん。」


「付き合ってるんだ」


・・・。

え?


…付き合ってる?


私、そんなこと知らなかった。


親友の真菜が付き合ってるって……


「だれと?」


・・・・


…え?無言?‥


なんで、無言なの?


答えてよ…


聞いてはいけない気がした


でも口がゆってしまった。


「真菜?」


「あ、えっと。これ。」


見せられたものには


疑いたくなるものが書いてあった