海人「亜果音?」



「だったらなんなの」


右手が冷たい
なんの温もりも感じない


海人「俺、あの時のこと…」



「なにしにきたの?あの時のことをバカにしにきたの?」



なるべく冷たい声で返す
胸の奥のこの気持ちを隠すために




海人「違う!謝りにきたんだよ」




「あんたの言うことなんか信じられない」





海人「…ッ…。そうだよな、俺はヒドいことしたもんな」





「わかってんなら、私の前から」






すうっと息を吸って






「消えて」






私は部活の方の出し物の方へ行った


よかった。
時間が時間で。



じゃないと私、どうなってたか、わからない