結香「んじゃ、ボレーボレーからアップしよう」

「おけ、」

私たちはペアだから練習するときも大体一緒

ポンポン

あちこちからボールを打つ音がする

練習始まったんだな

てか…
五番コート私たちだけ!?

そんなはずはない

だって各コートには必ず二組入る

一組はウチらだけどもう一組がまだ来ない

どうしよう…
いやな予感しかしない…

お互いその事には触れずにボールを打ち合う


駿「すいません、ここ入りますね」


後ろから聞こえてきた声にびっくりしてボールを止める


「駿くん…」


駿「あっ、亜果音ちゃん!!ごめん、年上だと思ってた。今日俺ら五番コートだからよろしくね」

駿くんはにっこりと笑った


だけど駿くんは1人

「あれ、アイツは…」


いなくていいけど…
でもやっぱ悪い予感って当たるんだよなぁ…


裕理「悪ぃ、駿。遅れた」

遠くから聞こえたその声が幻聴だったらいいのに…