「さっきの坂のトレーニングあったじゃん」


結香「めっちゃキツかったやつでしょ?」



「そう。そのときの男子の様子覚えてる?」


結香「駿が一位で、裕理くんがビリだったの覚えてる。あ、あと亜果音の彼氏も裕理くんと競ってた」




「あのね、あれ、光くんと裕理で競ってたんだって。で…その約束が…」


結香「負けたほうが亜果音に手を出さないってこと?」


「なんでわかるの!?」



結香「わかんない方がバカだよ。んで?さらに裕理くんが、亜果音のことを好きだって知らされたの?」




「結香やっぱエスパーじゃない!?」




結香「あんたぐらいだよ、わかんないのは」




「私さ…、裕理の事応援しなかったんだよね…」



ペチッ


「いったぁ…」


結香が急に私の両頬をたたいた
前もこんなような感じが…



結香「あんたの彼氏は光くんでしょ?だったら光くん以外の男のことなんか考えちゃダメ。光くんに失礼。裕理くんが幼なじみだろうがなんだろうが彼氏じゃない限り気にしたら光くんに失礼だよ。」





「結香…」



そう言って結香は立ち上がって



結香「私ね、嬉しいんだよ!まったく恋をしようとしなかった亜果音が恋をしようとしてることが」




そういって部屋から出て行った