裕理「またお前、レモンティー飲んでんのか」


「わっ…!びっくりしたー。なんでいんの?」


裕理「俺がいたらダメなのかよ」


「別にそういうわけじゃない…」



まだ怒ってるよ、きっと…
声からして怖くて目も合わせてくれない…



「ねぇ」


「…。」


やっぱ無視だぁー!



「何怒ってるの?」



裕理「別に怒ってねーよ」



「だって目も合わせてくれない…」




ソファーに座る
お互い背中合わせに


裕理「別に怒ってねーよ」



「じゃあなんでそんな機嫌わるいの?」



裕理「お前さ…」






裕理「ホントにアイツでいいの?」



「アイツって…光くん?」



裕理「ホントに光でいいのかよ」




言い直して再び聞く
なんだろ…




「よく…ないかもしれない…」



裕理「はぁ!?だったらなんで…『よくないかもしれないけど!!』


裕理の言葉を遮って言う



「そんなの、まだわかんないじゃん?」



クルッと振り返って裕理の背中を見て言う



「光くんなら…信じてみようと思うの…」



あんな真っ直ぐな目を向けられたのは…

いつ以来だろう?




裕理「そっか…」



裕理は立ち上がって紙パックをゴミ箱へ捨てる



裕理「頑張れよ!」



確かに、その時裕理は
私の目を見て

笑ったんだ…