ある廊下はガラス張りになっていて、外の景色が見えるようになっている


きれいな庭だなー


ここからは来るときにきた地獄の坂が見える



とそのとき…


見覚えのある人影が見えてとっさに柱の陰へ隠れてしまった


「…ッ…」



やっぱり亜果音だった


柱の陰からそっと見る

亜果音は誰かと手を繋いでいるようだった

ここからは見えない


でもすげえ笑顔だった…




「…!?!?」




う…そだ…ろ?


「なんでアイツが亜果音と!?」





俺はとりあえずこのままロビーへ行くと鉢合わせすると思って少し、待ってから行くことにした


なぜだかわからないけど
心がモヤモヤして、チクチクした。

この感情は俺にはまだわからなかった




「光のヤロっ…」


気がつけば、右手の拳を強く握りすぎて、手のひらに少しだけ血がにじんでいた