駿「なー、出ねーか?ここ」

メロンソーダを持って席へ戻ったら駿はもうアイスコーヒーを飲み終わってた

「だな。待って。メロンソーダ飲みほすから」

と言っても炭酸のメロンソーダを一気に飲みほすことは出来なくて

ちびちびと飲みほした

「うぁー、喉きめー」

駿「よく五分で飲んだな」

「おめーが急がせたんだろ」


会計は先にすませたから
俺らは遠回りをしてファミレスを後にした






駿「なー」

「あー?」

ギーコギーコ
さすがに高1がブランコに乗ってたらこんな音するわな

ファミレスの近くの公園で話してる俺ら
夏なのでじめじめして蒸し暑い
学ランの中のシャツが肌にべったり付く

駿「亜果音ちゃんさー、お前の事好きなんじゃねーのー?」

「は!?」

駿「だってよー、さっき手振ってたじゃねーか」

「見てたのか…」

駿「とりあえずキライではねーと思うけどなー」


返事は…しなかった


ギーコギーコ
夜の蒸し暑い中に高校生の音が響く



月が俺らを照らしていた