「ただいまっっ!!!おかーさん、結香は!?」


私は勢いで実家へと走って帰った。

家には、お母さんと裕理の両親の

佳子さんと宏明さんがいた。


「佳子さん、宏明さん、お久しぶりです」


佳子「あらあら、亜果音ちゃん。」



宏明「大人っぽくなったなぁ」



「どうも…。」




母「裕理くんは週末よ?電話で言ったでしょ?」



「え…?」




そういえば…

そんなような事を電話で…。


お母さんたちはみんなで

くすくすと笑っていた。



佳子「まぁ、亜果音ちゃんったら…」


宏明「裕理もはやく亜果音に会いたいって言ってたよ」


「裕理は…どうして残ったの?」



佳子「さぁ…。やることがあるって言ってたけど…」


宏明「まぁ、今日は金曜日だから明日にでも帰ってくるだろう…。」



「そう…ですか」



何こんなに急いだんだろう…

はぁ…

疲れた。


明日には…

裕理に会えるの?

笑顔で迎えられる?

3年ごしの思いを

伝えられる?