「ただいまー!おかーさん浴衣出して!!」


母「おかえりなさい。浴衣?」



「うん!」



玄関で靴を脱いでいるとお母さんが珍しく玄関まで迎えに来てくれた

話しながら靴を脱いでリビングへ向かう



「今日お祭り、浴衣着ていくことにしてさ…後でウチに結香迎えにきてくれ…………………!?!?!?」




リビングのドアを開けて…私は3秒の沈黙のあとに……閉めた。





母「んもう、なんで閉めるの。亜果音帰ってきたわよ、裕理くん」





私が閉めたドアをお母さんが何事もなかったかの様に開ける。





裕理「よっ」



「よっじゃないわよ!!なんでいんの!?」



裕理「え?おばちゃんに入ってきなって言われたから…」



母「だってえ、最近裕理くんと亜果音、一緒にいるとこ見ないんだもの…」



亜果音「意外と会ってますから…!びっくりしたじゃん…」




だってドア開けたら裕理がいるんだもん…
びっくりしたったらありゃしない…




裕理「じゃ、おばちゃん、俺帰るね!プリンご馳走様でした」




母「はーい。いつでも来てちょうだい」



「もう帰んの?裕理、今日お祭り行くでしょ?」




裕理「ん?あぁ。」




裕理は靴をはきながら話す。


ふっと私はリビングのテーブルの上にあるプリンのゴミを見た。




「ちょっとお母さん!?!?裕理に私の大好きなプリンあげたでしょ!?最後の一個だったのに…!」



母「あらぁ。ごめんね」





裕理「あらぁ。ごめんね」



裕理が声のトーンを上げて気持ち悪い声で玄関のドアに手をかけた

私はニッコリ笑いかけて裕理に言った




「コンビニ行って、プリン買ってこい。」