「着いたよー高校。



あ、琴音。


お母さん、一度家帰ってから入学式行くね。



ちょっと忘れ物しちゃってさぁ」



えへへっと笑うお母さん。



間に合うか少し心配だけど、



運転技術がアレなら大丈夫かな?


急ぐとめっちゃキレあってスピードやばいんですよ、うちの母。




「おっけー!!じゃあ後で!




行ってきまーす♪」



バタン。ドアの閉まる音が聞こえる


一回静まる車内。



先に口を開いたのは、恭夜だった。



「叔母さん、俺の意図分かったの?」