流れていく景色を眺め、いざ高校へ。



…っていうのは時間がある人だけだ。



「入学式、間に合う!?お母さん!」




「間~……に合うって。大丈夫さ。」




「なんか信用できないんだけど…」




もう初日から遅刻なんて有り得ないよ!

少し不安が生まれてくる。




「うーん……まぁ行けるでしょ。この距離なら」

お隣よ…お主まさか…

「恭夜……なんでいんの?」


今日は良く会うな。


…一部の女子には良いことだろうけど。



ふとお隣を見ると不思議そうな顔をしていた。


「え、変なこと言った?」


「いや、俺お前と…………………いや、


なんでもねぇや。





高校が近いだけ、俺の高校と。」