受け止めた事実はあまりにも大きく、それをどうすることも出来ずにいた。
ただ、二人でどうしていくのか。
じっくりと考える必要があった。
季節は移り行く。
厳しい寒さを連れてくる。
この寒さが、これから訪れる辛い日々の前兆とも知らずに。
寒さを癒すためにぬくもりを求め、いつも二人でいた。
腕の中で、時折湊を想い出す。
最低なことだと、知っていても。
それすら見抜かれては、何度も名前を確認する。
目の前の自分は誰なのか、と。
あの人の声がする。
ねえ、湊。
この選択が、間違いにならないように。
湊を想う気持ちを、胸に残したままだけれど。
それでも、大切にしようと想ってる。
貴方が大切にしていた人。
今、隣にいる。
貴方と同じように、私も大切にしたい。
積もる想いが増える度、湊の想い出が鮮明になる。
ずっと忘れることはない。
色褪せることもない。
切なくなるよ。
たった一人が、増える度。
どれだけ大切だったのか。
自分の気持ちが叫ぶから。
.....To Be Continued.