始まりのチョコレート






それどころか、睨む私を睨み返すこともせず、じいっと真顔でこっちを見ている。
真顔なのに怖いって、なんなんだ。
反らしたくなる視線を、何故か反らせないまま、私達は少しの間、見つめあっていた。


・・・・・早く反らせ、馬鹿中谷。


そう、何度訴えたことだろう。

不意に中谷が、両手を私の両肩に乗せた。
びくり、と体が跳ね上がり、視線が外れた瞬間・・・・



くちびるに、何かが、触れた。