ー私は4月で高校三年生となっていた。遥斗との出会いはある日突然やって来た。部活はちがったけど、たまに会えば話す潤から紹介されたのが遥斗だった。期末テスト1週間前になり、部活が停止中で、久しぶりに潤と帰りのバスが同じになった。

潤)先輩、お久しぶりです。あっ、紹介しますね。友達の遠野遥斗です。仲良くしてください。

夢華)潤、久しぶりだね。テスト1週間前だから部活休みで早く帰れたんだ。遠野くん、春野夢華だよ。よろしくね。

遥斗)先輩、こちらこそよろしくお願いします。先輩は部活なにやってるんですか?。僕は漫画部入ってます。

夢華)そうなんだね。私は演劇部よ。テスト終わったら、10月の大会に向けて練習するんだ。

潤)頑張ってください。文化祭役者するんですか?

夢華)秋大会でてからだけど、最後だから出来れば役者やりたいなとは思ってるよ。

遥斗)そうなんですか。秋大会はみにいけないけど、文化祭は見に行きます。

夢華)ありがとう

ーテストも終わり、夏休みになったが、秋大会に向けて一日の休み以外毎日練習に来ていた。そんなある日、遥斗に会った。忘れ物をとりにきたみたいで、練習に使ってた教室の隣が遥斗のクラスだった。

夢華)あれ、遠野くんどうしたの?

遥斗)忘れ物取りにきたんです。先輩は練習ですか?。時間があるなら話があるので、僕の教室にきてもらえますか?

夢華)うん。まだ始まってないから行くね。

ー遥斗の教室

遥斗)先輩、好きです。

夢華)前に私、彼氏いるって話したよね?

遥斗)はい。でも好きなんです。もし、つきあってもらえなくても、一日だけ休みに学校の最寄り駅案内してもらえませんか?。僕は最寄り駅じゃなくて学校と家の往復しかしないから全然知らないんです。

夢華)いいよ。8月1日空いてるかな?。私の休みはこの日だけだから。

遥斗)空いてます。一日だけでいいので、遥斗って呼んでもらえますか?

夢華)いいよ。8月1日にね。

ー私が立ち上がると、遥斗に後ろから抱きしめられた。kissしてくれないと離してくれないから精一杯の勇気を出して、遥斗に顔だけ向けて、唇にそっとkissした。

夢華)えっ、そろそろ着替えないとだから離してもらえるかな?