あなたは私のヒーロー。


お母さんが先生達に挨拶してる間、
私は咲歩ちゃんと話してた。

「陽、部活はどうするのん?」

「えっと、前は陸上やってたんだけど、
部活しようかどうか迷ってて…」

「陸上してたん!?かっこいいねぇ〜」

今更だけど、バリバリの関西弁にちょっと焦る…。

「そ、そうかな? ありがとう(笑)」

「ウチのクラスは、基本全員クラブやってるし、入ってみたら?」

そう言われたら、入らない、なんて言えない。

「みんな入ってるなら、私もやろうかな…?」

「おっ!じゃあ、入部届、持ってくるし、ちょっと待ってて!」

えっ!展開早くないっ?
今書いちゃうの?


咲歩ちゃんは、すぐに入部届を持ってきた。

まず、名前と住所と電話番号を書いた。

だけど、部活名の欄のところで私は手を止めた。