驚いて、男子生徒を見ると、相変わらずイヤホンをつけたまま、電車から降りようとしてる所だった。

慌ててその後を追っかけた。

そして、勇気を出して声をかけた。

「あっ、あのっ…!」

...。

ん??あれ、無視…??

聞こえなかったのかな…?

「あの!すみません!」

返事は…ない…。

走っていって、男子生徒の前に回り込んだ。

すると、男子生徒は驚いた顔をして、イヤホンを外した。