「実は既に配布先とイメージはできているんだ」


 そう言って甲賀はA4数枚の用紙を机に広げた。
 広げられた数枚には、具体的は配布先がリストアップされている。


「全校生徒分も含めて、しめて1000部だ」
「え、全校生徒に配るの?」
「無論だ。生徒無くして生徒会など何の意味がある」
「まぁ、確かにね」
「そこで、」


 甲賀は腕を組むと、一際真剣な目付きで皆を見渡す。


「365日分の撮影会をしなければならない」

















(略)