え…?
なんで??
まさか瞬くんも体調が悪いの?
「おい…」
瞬くんをガン見していると、瞬くんが私に声をかけた。
「は、はい…?」
重たい体を起き上がらせようとする。
「そのままでいい。寝とけ」
……え?
開けたカーテンを瞬くんはまたシャァーと閉めて、私が寝ているベットへと近づいてくる。
「い、いいよっ!私…起きるから!!」
そう言って起き上がろうとすると……。
「だーかーら、起き上がんなくていいから」
瞬くんが鋭く私を睨む。
……えぇ…。
…寝てると、なんか恥ずかしんだけど…。
頭痛はやっぱり一時的な立ちくらみだったらしく、少し寝転がっていると良くなった。
「あ、あの…なんで瞬くんは保健室に…?」
「あぁ…体操服も、まだ届いてないから見学って言われて…。外はあちーし、保健室に来てみた。そしたら、お前がいたってな」
瞬くんはさっきの怖い顔とは打って変わって、くすっと笑った。
…やっぱり笑った方が、カッコいいなぁーー。
「…どーした?」
…ヤバ。
瞬くんの顔をガン見しすぎてた。
瞬くんは仰向けに寝転がっている私の顔を上から覗き込むように、ベッドに腰掛けた。
ち、近い…。
どうしていいか分からず戸惑っていると…。
「…もしかして俺に見惚れてた?」
そう言って瞬くんが目の前で綺麗に笑った。
………え。
ここで硬直。


