私も、隣の席になって仲良くなりたいけれど…。





こんなやり取りにはもちろん参加したくないから転校生の顔をまじまじと見ていた。




転校生は、眉を軽く寄せてあきれた様な顔をしている。






どんな表情もカッコいいなぁー。





なんてボーっとしてた。




すると…。







「もぅ!!!うるさーーーーーい!!!!!」




うわっ!




先生がいきなり叫んだから、ちょっとびっくりした…。





周りのみんなも、先生の迫力にビックリしたのか静かになっていた。





「みんな!そりゃぁ、こんなカッコいい人の席が近くになればいいのは分かるけど…!よく考えて?あなたたちの隣には、もう人がいるでしょう?そんなこと言ったら失礼にいなるって分からないの?佐々木君の席は、空いている席にしてもらいますから!」





先生はそう一気に言った。





そして一通り教室を見まわした後…。




「それじゃ、美佳ちゃんの隣が開いているから…。佐々木君?あの、窓際の空いている席に座ってくれる?」





ん?美佳ちゃん=私の名前。





…え?って、私の隣??






嘘…!絶対なれないと思ってたのに…。





やった!



私はこのときは、うっきうきの気分でいた。




「美佳…。いいなぁ~」





「奈々!文句は言わないの!!」





奈々は不満そうに文句を言ったが、先生に怒られたのでシュン…とした。




奈々以外の子も不満そうな顔をしているが、先生に先ほど怒られたため、下手な行動には出られないようだ。




…あとで、何か言われそうだな…。




「じゃー、佐々木君、移動してくれるかしら?」




先生のその言葉を聞いた転校生君はこくんと軽くうなずき、こちらへやって来た。





…ちょっと緊張する。



あ…イケメン君が近くにっ。




でも、イケメンの転校生君は私を睨むようにしてドサッと私の隣の席へ座った。




…え?




…何か感じ悪くない?





態度悪いし…。





「あ…あの!よろしくね?」





「あぁ?うっせー。俺に話しかけんな」



…怖い…ッ。



何?私、何か悪いことした??