ん…、


気付くと、空は夕焼けに染まっていた。


綺麗だ。

それは、天野とまた、触れあえたからで。



俺は酸素マスクをしながら、静かにほほえんだ。




ガラッ



不意に、ドアが開く音がする。


『あま、の…』


少し回復した声で天野を呼ぶ。

カーテンが音を立てて開いた。




そこにいたのは─────…
















「やあ、小林夏音君。」





そういってにっこり笑う、ルイの姿だった。






突然、お腹に強い衝撃がくる。


その後すぐに、俺の視界は奪われた。