『…………、』


俺は起きあがろうとするが、天野にそれを止められる。



「無理すんな……!」



はは、俺無様だな。

天野も、これで俺に完全に愛想尽かして──…




「夏音、ごめん。」


『な、んで………?

悪いのは、俺なのに………』



酸素マスクをつけているせいで、声がぼやける。


「夏音、つらいんだろ?

もうしゃべんな…………!」


『天野……しんじて………

俺、ちゃんと………天野のこと………

すき、だから…………

これだけは……疑わないで…………


大好きだ……………』