靴を履いていると、先輩が俺に話しかけてくる。 「テスト、おめでとう。 …アイツのところに、行くんだろ?」 「はい。」 「…もう、やめとけよ…! 何でそこまでこだわるんだよ…!!」 周囲に誰もいないことを確認して、先輩が俺を抱きしめながら言う。 その腕をゆっくりとほどきながら、俺は先輩に言った。 「先輩、俺…アイツじゃなきゃ、天野じゃなきゃだめなんです。 先輩の気持ちは嬉しいけど…ッ、、、ハァッ」 俺は発作を隠すように深呼吸をする。 そして先輩に背を向け、一気に天野の家まで走った。