「ねーねー息抜きってどうやったらできる?」
海斗くんは、目が点になってた。

「どうした?いきなり」

「んーなんとなく。疲れちゃったからさ」

「昨日あんなに休んだのに?」

「いーのー」
戸惑った様子で聞いてた。
まだ今日のこと何にも聞いてないみたいだったから、さっきの仕事のこと話したら、

「ゲーセン行く?」
って優しく言ってくれた。

即答で『うん』って言った。


放課後海斗くんとあたしは近くのゲーセンにいた。
クレーンゲーム、プリクラ、レースゲーム
たくさん遊んだ。

「ゲーセンって楽しいね」

「来たことねーの?」

「うん。小さい頃からずっと仕事だったから」

「大変だね」

そのあと私たちは、喫茶店に場所を移して、
たくさん喋った。

「海斗くん彼女は?いるならこんなとこ見たら誤解するよ?」

「いーの。そんなのいないから」

「なんでーかっこいいし、高校生だよ!」

「何でもいいだろ!!
お前こそ週刊誌とかに撮られないのかよ」

「大丈夫こんなとこにいないから」

他愛もない話でこんなに盛り上がるなんて知らなかったよ。

海斗くんって結構照れ屋だし。

「てか惟知嘉ってなんでモデルやってるの?」

んーこれって答えるべき?

うそ言ってもいいの?

でもばれたら怒るよね。

もういいや

言っちゃえ