美奈side ~心の傷~

私は奈那子と幼馴染でこの学校の唯一の親友。
私は、奈那子が中学の時に
いじめられているのを知ってた。
けど、クラスも違ってたし
助けてあげる事が出来なかった。
この高校で会った時は「ごめん」って
ずっと謝ってお互いに泣きながら抱き合った。

私の中学時代は奈那子に比べたらどうってことない。

私が中学の時付き合ってた彼が、
デートでカラオケに行ったとき
急に私に襲い掛かってきた。

「やめてっ!!」

って何回も言ったけど、
彼の耳には届かなかった。
そして、カラオケの店員さんが来てくれて、
私は助かった。
けど、今も私の手には
彼が強く握り締めた手形がついてる。

私はこの記憶がよみがえるたびに、
過去急になって気絶する。
奈那子はそれを知ってたから、
今も私を守ってくれてる。

あのことがあったから、
自然に私が付き合う男性は全て年上になっていた。