直哉side ~心の傷~

俺は本当ならこんな学校にいなかったはずなのに。
あいつらが勝ってに入れやがって…。

「マジでイヤだわ…。」
「おすっ!直哉。ど~かしたか?」

クラスの奴は俺を見つけるといつも絡んでくる。
面倒くせぇ…。

「えっ?何が?」
「今、イヤだって言ってたろ?」
「はははっ♪言ってねぇ~よ。んなこと。」

そうして話をそらす。
自分の素性なんて赤の他人なんかに
バラすもんじゃねぇっつーの。