「あの、吉田さん!」
「はっ…はい!」
「ちょっと来てくれるかな?」
「はい!じゃ、奈那子またね。」
「うん。いってらっしゃい。」

そう言って美奈は翔くんの方へ行ってしまった。

「何か仲いいな、アイツら。」
「うん。お似合いだよね。」

そう。あたし達から見ても周りの人達から見てもみなと翔くんは輝いてる。
あ、今度は翔くんが来る。

「いらっしゃい直哉と奈那子ちゃん。」
「おう。」「うん。」
「ごめん、今忙しくて…立ってるのもアレだし、テーブルに座ってて?」

そう言われてあたし達は窓に近いテーブルへと運ばれた。