~奈那子たちのクラス~

「どうぞ~。怖いお化け屋敷ですよ~。1度入ってみてくださ~い。」

あぁ、面倒い。
何で文化祭っていうのは人がこんなにも多いのだろうか。

「おい。奈那子ちゃんと働けよ。」
「えっ!?」

あたしの後ろには直哉がいた。

「何だ~。ビックリさせないでよ~。」
「お前どーせまた面倒だとか思ってたんだろ。」
「バレてた?」
「顔見てたら分かる。」
「エヘヘw」

あたし達はたまにこうして2人で話すことが多くなっていた。
でも、自分の素を知っていてもこうして話しかけてくれるのは嬉しいもんね。