でも、それでも運転手は動かない

寧ろ怯え出し今すぐにも泣き出しそうだ



泣きたいのは私の方なのに。


心にそう思いながら、私はその場に
しゃがみこんでしまった





すると後ろから





「俺、ドアの開け方わかるよ」





そんな声が聞こえた