「早苗ちゃん?おーい?」

先輩に何度も何度も呼ばれて
私はようやく気付いた


「あ、え、はい」


「どうしたの?いきなりボーッとしちゃってさ。熱でもあるの?」

私の額に先輩が手を当てた



「何でもないです、先輩は悪くないです」

私はそっと先輩の手をどけた