「香奈、ちょっと言い過ぎだったんじゃない?先輩も少しカッとなりすぎですよ」


私は出来るだけフォローしようと
思っていた。





だってこの光景は忘れもしない
12年前の出来事と似ているからだ


「先輩、ごめんなさい」

香奈が申し訳なさそうに言う


「いや、私も少し言い過ぎた所あったから」


仲直りはしたものもやはり
空気が重く感じる





「せ、先輩の紅茶美味しいですねー、
ね!香奈!」






「私、帰るね」


「え、ちょ。待ってよ香奈」

香奈はそう言い捨てると
部屋を出て行った