「で?私に聞きたい事とは?」

「あー、おぅ、あのだな……」



聞きたい事があると言いながらも、いざ尋ねられると妙に歯切れの悪い哲也。



「何ですか?」



そんな哲也を見て、察した沖田はニヤリと笑い徐ろに立ち上がる。



「あっ!おい!どこ行くんだよ」

「哲くんがはっきりしないからでしょう?こう見えて私も暇ではないのですよ」

「分かってるよ」

「学校もあるでしょう?話したい事があるなら手短にお願いしますよ」

「あー、えー……」



いつまでもはっきりしない哲也。

沖田は仕方ないと自ら切り出す事にした。



「で?哲くんはどうやったら桜夜からチョコレートが貰えるのかと聞きたいのですか?」



ストレートな言葉に哲也は焦る。



「なっ!ち、ちげぇよ!」

「では、何です?」