いつもの如く俺は巡回をしていた。



重そうな荷物を持つお婆さんを手助けしたり、道を聞かれると説明したりと



たわいもない平和な日常だ。




その時



この街で一際存在感を放つ桜の木の下、何かがある。





______人か…?




近寄ってそれがはっきり見える位置まで行く。




_________綺麗………




男の僕でも綺麗だと思った。


いや、そういう趣味は全くない。


だが、単純にその人間を綺麗だとおもった。


黒くて長い髪を一つに結って、色白で……


羨ましいとさえ思った。




でも、なんだ?



まるで江戸の時代の様な服装



それに刀を持っている