障子ではなく布、畳ではなく硬い床、ろうそくではなく何やら不思議な灯り。



200年の時は、ここまで生活を進化させるんだと身を持って実感する。



それから何時間経っただろう



外は既に真っ暗になっている



すると仕事終わりの矢武が帰って来る。




ーーーガチャ



「ただいま!」


「お、あぁ、お疲れ様」


「ありがとう。とりあえず、これ着て。」




ーーー洋装?




「ここの時代じゃ和服なんて着てたら目立つ、だからそれ着てて!」



「あ…ありがとう。」





矢武に渡された服を着ると晩飯が机にずらっと並べられていた。



「ごめんね〜、買ってきたものだけど食べて!」


「……いただきます。」


見たこともない食料に驚く。


時折、これは何だ?と矢武に聞きながら食事を終えた。



「お風呂、沸いてるから先に入っておいで!」



これはこうやって使う、これは髪の毛を洗う物


など、いろいろ説明されたが


「……なんだこの世界は。」