「んっ…………いってぇ……。……しまった、今何刻だ……?……………。」





ここは何処だ



まだ俺は寝ているのか?



夢か?これは


いや、夢じゃねぇ



床で雑魚寝してたせいかちと体がいてぇ


それにしても、



桜が綺麗だ……



額に落ちる花びらを取り



太陽に重ね、目を細めて見つめる







っていうかなんで俺はこんな所にいる








………………。








一体ここは何処なんだ?



こんな大っきい桜の木なんて江戸にあったか?







「ねぇ。」




「おお、総司か。すまん、すっかり寝ちまってたようだ。」






「総司?誰それ。」




「またそうやってお前は。稽古はどうした?…なんだその服は。お前も洋装ってか。大したもんだ。」





最近の江戸は洋装洋装って、どいつもこいつも趣味の悪りぃ格好してやがる。






「だから、総司なんて人知らないよ。誰と勘違いしてるの。ってか、刀それ本物か」



「あったりめぇじゃねぇか。なぁに言ってやがる。そんな冗談言ってねぇで、さっさと稽古に戻りやがれ。」





















「何言ってるのか僕にはよく分からないけど、とりあえず君…………逮捕。」