自分の部屋に駆け込む。



勢いよくドアを閉めた。

さっきの何?

自分の気持ちが何だったのか分からない。

不安で真実をしりたい私はパソコンを開いた。

「チャット」カタカタとキーボードを打つ音が、心臓の鼓動と重なり合ってさらに身体が熱くなる。

いつもの使い慣れたチャットなのに、怖い。

さっそく質問。

「私は、女です女友達にドキっとしてしまいました。これって恋ですか?」

「書き込む」ボタンをクリック。

どきどき……みんなどんな反応をするのかなぁ?もしかしたらひくかな?

緊張している。

返事が返ってきた。

私は心臓の鼓動を聞きながら文字を読む。

「それって、恋なんじゃないのかな?相談だったら聞くよ♪うちの場合はバイってやつだから…役にたたない意見かもしんないけどさ…よかったらきくよ!」

バイ?なんだろ?それ……

「バイってなんですか?」

返事を打つ。

「バイってのは男でも女でもおーけー♪ってこと!」

あッ!私は帰ってきた返事に目を見開いた。




私、バイだ。


そのとき、自分の中で何かが変わった。