ピッピッピッ あたしは…ゆっくり目を開けた。 唯一の家族の弟に、優に、彼氏の翔太が いる。 「お姉ちゃーん!」 「「蒼空!」」 ドアのそばに立っていた先生が近づいてくる。 「せん…せ…」 酸素マスクがついていてうまくしゃべれない…。 「ここから聞けるのは家族のみになります」 「じゃあ…俺らまた来るから」 「まっ…てる…ね」 優と翔太は帰った。 あたしはきっとこれから病気のことを聞くんだよね。 あたしと弟と先生だけがいるこの病室は気味が悪いほど静かになる。