そうこう言ってるうちに朝礼が終わった。10分休みの間に私はシイナの所へ行く。シイナは隣のクラスの中学校からの親友。
「あー、沙菜やーん!」と言いながらシイナは、私に抱きついてきた。
「シッイナー!」私も抱きつき返す。
シイナは、すっごく可愛くて、そのうえ超がつくほどの天然さん。私よりも背も低く、女の子らしい子だ。だからほかのクラスの男子もシイナを見に来ることが多い。もちろん彼氏持ち。彼氏も彼氏でめっちゃモテるらしい。そのせいでシイナはよく怒る。「シイナもモテモテやのにな…。」と私は思う。まぁ、天然さんやから気づかないのもしょうがない。
とりあえず、シイナと彼氏さんはすごくラブラブだ。
私も彼氏欲しいな…。大倉先輩みたいにカッコ良くて、面白くて、背がスラッと高くて優しい人。

キーンコーンカーンコーン。キーンコーンカーンーコーン。「そんなら、シイナ、また後でー!ばいばーい!」と手を振りながら言い、私は教室へ急ぐ。