陽菜side




♪〜


1人、部屋でそんなことを考えていると
突然鳴った着信音



スマホに表示されてる名前は


【純也】


純也は、わたしと同い年で大学もバイト先も一緒の男友達。

もちろん、葉のこともよく知ってる



「もしもし……」

特に迷うこともなく出た電話


「あ、もしもし陽菜?」


聞こえてきたのは昨日ぶりの純也の声


なんだか安心して再び目に涙がたまる


「じゅん……やぁ……?」

「ん?どしたんだ?」

純也の心配そうな声が響く


「あの……あのね………」

私が話し出そうとすると、

「あーどーせ葉さんがらみだろ?
話きーてやるから、取りあえずこれから駅前にこい」

そう私に被せてきた純也

「わ……かった……」

そう返事をして電話を切った