葉side




部屋に帰って来て、おぶってた陽菜を俺のベットに寝かせた


スースー

と規則正しい寝息が聞こえる

泣いたのか目には涙の跡が残っている


久しぶりに見る、陽菜の寝顔


それだけで今までの疲れが吹き飛んだ気がした


あー今すぐ抱きしめたい


久しぶりに陽菜を抱きたい………


俺は愛しい陽菜の唇に一瞬だけ自分のものを重ねた

チュッ

と部屋に響くリップ音



あーダメだ。


このままこの部屋にいたら完全に寝てる陽菜を襲っちまう


陽菜に布団をかけて部屋を出ようとしたとき、



「よー……よぉ、」

と俺を呼ぶ声がした。



振り返って陽菜を見るけど起きた様子はない


俺は再び陽菜に近寄って頭を撫でてからおデコにキスをして、部屋を出た



早く、起きねぇかな?


早く陽菜の不安をなくしてやりたい