葉side
「ちょ……陽菜!」
たまたま会社の上司と来たレストランでハチ合わせした陽菜
泣きそうな顔をして店を飛びたしてから、純也が後を追いかけていった
何で、お前が追いかけんだよ
なんてちょっと嫉妬した
純也は俺が大学のときしてたバイト先で知り合った。
純也はいい奴で俺も結構可愛がってたしたまには一緒に飯行ったりとかもしてた
でもさ、純也のやつ俺がそこでバイトしてたときからずっと陽菜のこと好きなんだよ……………きっと、今も
そんな純也の気持ちを知りもせず、こーやって2人で飯食いに来て?
そんな無防備で鈍感な陽菜にちょっとイラついてしまった
でも、今は仕事中
今日だってただ飯を食いにきたわけじゃなくて、いろいろ仕事の話も兼ねて
上司とここに来てるんだ
陽菜を追いかけたい気持ちを抑えて俺は上司の相手を続けた
