自分のくだらない欲を優先したばっかりに

大切な妹の命をなくしてしまった


壁に書かれた血文字が

生々しく彼女の心情を綴っていた


『さびしい……

一人じゃないよね……』


あの夜

俺が一緒にいてやれば

愚痴のひとつにでも耳を傾けてやっていれば

失わずにすんだ命




俺は最低の男だ