これって恋?!

その後、どおやって広冷と別れて家に帰ったのかは覚えていない。
朝、ベッドの中でお母さんの声を聞きながら起き上がろうとすると、ベッドから落ちた。体が重くて、頭も痛くて、体が思うように動かなかった。
ベッドから落ちた音を聞いたのかお母さんが私の部屋に入るなり私をもう一度ベッドに寝かせてくれた。
「昨日は帰ってくるなり、部屋に閉じこもったと思えば、朝心配して見に来たらすごい顔だし。今日はもう休みなさい。学校には連絡しとくから。」
「はい」
「かーさん、じぁ行ってくるな」
「ぱぱちょっと下で待ってて、っっ心巳後で薬とお粥持ってくるから、それまでおとなしく寝てるのよ」
バタバタと私の部屋を出て行くお母さん。嵐のような人だ。
そんなお母さんを見つめながら、親友の恵にLINEをする。
私の親友は、決してクラスで好かれている方ではないが、私とは息が合う。今時風に言うと、サバサバした感じかな。その彼女の名前は、空海 恵(くうかい めぐ)
そう読者の方もお気付きだと思いますが、空海 広冷と空海 恵は双子なのです!
その日一日ずっとすごしたおかげなのか、少しらくになった。
コンコン
「どう?マシになった?恵ちゃんからのお届けものよ。」
「ありがと。この白い紙は?」
「広冷くんからよ」
「なんで?!」
「今日も朝、外で待ってたんだけど心巳が熱だって言ったら一人で学校に行ったわよ」
「そっかぁ」
(でも昨日、一緒に行かないって言ったのになぁ。)
「じぁ、ゆっくり休んでなさいよ。おやすみ」
「おやすみ」
ふとそこにあった手紙を開けてみると、そこには、
心巳へ
明日帰りに
話したいことがある。
時が止まったみたいだった。
しばらく恵が届けてくれたものを見てると、ヴーブゥ ブーブ携帯が急に騒がしくなった。
差出人:ひろつ♥︎ 件名ーーーー
(何よ、いつもはメールなんでしてこないくせに)
:大丈夫か?!明日は学校いけそうか?
「はぁー」
:無料 ✉️送信中✉️
ブーブぅ ブーブ 差出人:ひろつ♥︎ 件名ーーー
:そっかぁ