THRが終わったあと


私の大っ嫌いの理科の授業で

移動教室だ




いくら皆から優等生と言われても

勉強の好き嫌いは
1つや2つあるに決まってる!



「あぁ〜何で理科という物がこの世に存在するんのよ。消えてしまえ〜」



私は机にもたれながら棒読みで言う


「いつも90点以上取ってるやつが何いってんだ。」

と綾汰が飽きれた顔でいう






佑李は気を使って先に行っちゃったし

私は綾汰と一緒にいくことにした





廊下に出るとたくさんの生徒が歩いてる


ほぼの女子は私を厳しい目線で見てる




しかも、綾汰はモテるし

身長小さいくせに←



でもそう言ってる自分は今

まさにドキドキ状態




隣にいるのに…

聞こえてたら恥ずかしい!




「なぁ、苺奈。」




「えっ!え、あ!何?///」


いきなり呼ばれたもんだから

焦る私



「ぷっ(笑)何か今日のお前、可笑しいな。てかさ、さっき…聞いちゃったけど」




「うん…?」



「さっき言ってた『チャンス』って何?
何のチャンス?」


そう聞いてきて立ち止まった



げっ!!

それ聞いちゃいけないことじゃん!



綾汰の表情見ると真剣な顔でまじまじと
自分を見つめる




「えっ…あ…///えっと…」




「何?男子には聞いちゃいけないこと?」





「う…うん!そう!」



「ふ〜ん…あっそ」


素っ気ない返事をする

とまた前を見て歩きだす






一瞬、危機をまぬがれた…


私は心の中でホッとした